法律学って何ですか?

キーワード

  • リーガルマインド
  • 社会のルール
  • 日常生活と民法
  • 市民生活と行政法
  • コンプライアンス
  • 紛争解決
  • 裁判
  • 裁判官
  • 検察官
  • 弁護士

法律学はまた現代社会のあらゆる現象を論理的に捉え、その解決策を探る能力、いわゆる「リーガルマインド」を養成する学問です。社会を客観的に観察し、深い洞察に基づく論理的・合理的な思考力を育む学問。
本学科では憲法・民法・刑法・商法それぞれの分野で基礎となる法律や理論を理解した上で、応用へと進むことによって、ひとつの現象を多面的に分析できる能力を伸ばし、より広い視座で活かされる豊かな思考力を身につけます。

法律学科の学びの特色 こんな授業をしています。倉部 真由美教授 / 民事訴訟法・倒産法

私の授業の特徴は、学生の皆さんがイメージしやすい事例を挙げて、授業の内容が身近な出来事と密接に結びつくように心がけているところでしょうか。民事訴訟法で扱う紛争解決も、個人・企業の破産や、JALに見られるような再建するための倒産手続も、皆さんにとって身近なこととして捉えてほしいと思っています。
法律学は学ぶべき事柄が多く、勉強すればするほど新たな疑問がうまれてくる学問です。ですので、辛いと思うこともあるでしょう。しかし、辛抱強く勉強を続けていくと、あるとき目の前の霧が晴れるように全体が見えてくることがあります。いま振り返れば、私が研究者を志したのも、さまざまな分野を忍耐強く学ぶ過程で、点がつながり線となる面白さに気づいたことがきっかけでした。2年生の夏に「破産法」を受講し、民法や会社法などさまざまな法律が関わっていることを知り、勉強が進むほどにいままで学んできた事柄がつながっていく実感をもつことができたのです。私が担当する民事訴訟法や倒産法関連の授業でも、皆さんに同じような経験をしてもらいたいと思っています。
1年生の春学期には、「法学入門演習」を履修することを推奨しています。この授業では、法律学という大海に漕ぎだす皆さんにコンパスを渡すような学びの場を設けています。法律学の資料を見つけ出す、資料を読む、プレゼンテーションのための資料を作る、プレゼンをする、レポートを作成する、これらのことを実践するための力をつけていくのです。そして、その力を大いに発揮できるのが演習(ゼミナール)です。演習では、皆さんが関心を持った特定の分野について、深く掘り下げた勉強をしていきます。私のゼミでは、倒産法の基本的な知識の習得から応用の事例を読み解く段階まで、粘り強く取り組んでもらっています。ゼミの合間や合宿では、ゼミ生が銀行と融資先の企業のチームに分かれて、それぞれの立場での交渉をシミュレーションする「交渉ゲーム」なども行っています。倒産法を学ぶことで、経済や金融の世界にも興味をもつきっかけになったと

いう学生も多いです。
大学4年間は、社会に巣立つ前に、自分が思うことに存分に取り組むことができる貴重な時間です。将来の夢に向かってひたすら邁進することも大事ですが、寄り道をしていろんなことに興味を持つことも忘れないでほしいと思います。たとえ将来に直結しないことでも、視野を広く持ち、あらゆることを経験しておくと、社会に羽ばたいた後の思いがけないときに、あなたを活かす力になるはずです。

活躍する在校生
法政大学の学びを社会に活かし
活躍する学生たち

2 年次にオープンキャンパスの
リーダーを務めました

高校生のみなさんに法学部の良さを知ってもらうために1年・2年次とオープンキャンパスのトークショーを主催しました。それは自分たちが日々どんな勉強をしているか、他の大学とはどう違うのかを振り返る良い機会にもなりましたし、学生から見た大学の魅力を表現することは、自分たちの学生生活が充実していなければ決して伝えられないと言うことにも気づきました。
将来は障がい者の方や女性が働くための就労支援の仕事に携わりたいと考えています。1年次から教職課程を取っていましたが、社会福祉施設での実習の際に、障がい者の方々の自立が難しいという現実を知り、就労支援というフィールドを目指すようになりました。誰かのためにわかりやすいサポートを心がける。それこそがオープンキャンパスで知った大きな学びです。

活躍する卒業生
法政大学を卒業して
社会をリードしている卒業生たち

会社法ゼミで公認会計士の
魅力を教えていただいた

公認会計士試験合格後、10年間大手監査法人で会計監査業務に従事しましたが、よりクライアント目線でサービスを提供したいと転職、現在は上場会社、上場準備会社を中心に、会計・税務双方の観点からアドバイスを行うコンサルティング業務に従事しています。また上場準備会社の社外監査役としてリスクのある取引が行なわれていないか、取締役の職務執行を監督しています。取引先には規模の大きなクライアントも多く、案件が新聞報道等でリリースされることもあり、仕事のやりがいと誇りを感じる毎日を送っています。
大学3・4年次に荒谷裕子先生(上写真左側)の会社法ゼミに入り、先生の熱心な御指導のもとで仲間とともに会社法を学びました。そこで今の自分の礎である公認会計士の業務の魅力を教えていただいた荒谷先生に心から感謝しています。

教授陣[専任教員と研究テーマ]

  • 荒谷 裕子 教授
    商法・金融商品取引法
  • 大野 達司 教授
    法哲学
  • 岸井 大太郎 教授
    経済法
  • 髙橋 滋 教授
    行政法、環境法
  • 橡川 泰史 教授
    商法
  • 石川 壮一 教授
    物理学
  • 近江屋 志穂 教授
    フランス語教育
    フランス文学
  • 倉部 真由美 教授
    民事訴訟法・倒産法
  • 高 友希子 教授
    西洋法制史
  • 月井 雄二 教授
    生物学
    (遺伝学・生物情報学)
  • 宮本 健蔵 教授
    民法
  • 岩田 和子 教授
    中国通俗文芸
  • 小山田 朋子 教授
    英米法
  • 計良 隆世 教授
    東洋哲学(仏教学)
  • 武生 昌士 教授
    知的財産法
  • 西田 幸介 教授
    行政法
  • 向井 知大 教授
    有機材料科学
  • 岩坪 友子 教授
    英文学
  • 神谷 高保 教授
    商事法・会社法・保険法
    海商法・信託法
    法と経済学
  • 佐藤 輝幸 准教授
    刑法
  • 建石 真公子 教授
    憲法
  • 沼田 雅之 教授
    社会法
    (社会保障法・労働法)
  • 森田 章夫 教授
    国際法
  • 大澤 彩 教授
    民法・消費者法
  • 川村 洋子 教授
    民法
  • 須藤 純正 教授
    刑事法、経済刑法
  • 田中 利幸 教授
    刑事法
  • 潘 阿憲 教授
    商法

学びと特色のある科目

入門科目の充実
1年次春学期には法学の基礎知識と法律的なものの考え方の基礎を学ぶために「法学入門」「法学入門演習」を開講しています。2年次には法律実務家をめざす人のための入門講座として「法律実務入門」を開講しています。
「法学入門」と「法学入門演習」
「法学入門」では、法律学の学習に必要な『読む』能力を身につけるため、法学入門書に沿った授業を行います。「法学入門演習」では、演習形式で、裁判制度、法の解釈、判例の読み方など特定のテーマについて深く学び、法律学の基本的な考え方を深めていきます。
「 法律実務入門」
将来、法曹を志す2年生を対象に、裁判官、検察官、弁護士、司法書士、弁理士などをゲストスピーカーにむかえ、法律実務家の仕事と社会的役割を講義してもらいます。法律実務家の具体的イメージをつかみ、将来自分が進むべき方向を明確にして専門科目の学習につなげることを目的に開講しています。
6つのモデルコース
系統的でバランスのとれた履修ができる6つのコースがあります。

  1. 裁判と法コース
  2. 行政・公共政策と法コース
  3. 企業・経営と法(商法中心)コース
  4. 企業・経営と法(労働法中心)コース
  5. 国際社会と法コース
  6. 文化・社会と法コース
先端領域の講義
新しい法領域やテーマについて、経験豊かな実務家による講義を多数開講しています。「法と遺伝学」「知的財産法」「消費者法」「法律学特講(信託法)」「ジェンダーと法」など。